今年になってからジカ熱に関するニュースが多くなっています。

以前、僕もブログに書いて、いろんな方に見てもらいました。

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今回はジカ熱(ジカウイルス感染症)と小頭症の関連について、新しい論文が出たので、紹介します。

 

ジカ熱と小頭症の関係はまだ証明されていない

報道では、ジカ熱と小頭症の関連があるものとして報道が盛んですが、医学的にはまだ証明されていません。

ジカ熱が流行している地区に小頭症が多くなるという状況証拠の段階でした。

もちろんこの状況証拠で、妊婦の渡航自粛は十分かもしれませんが…

これを証明するために医療機関や研究機関は日々努力しています。

 

新しい論文ではジカウイルスと小頭症の関連が強くあるという結論!

2016年2月というごく最近に発表された論文があります。

Zika Virus Associated with Microcephaly.

タイトルが

Zika Virus Associated with Microcephaly

日本語に訳すと

ジカウイルスは小頭症と関連がある

という意味になります。

掲載された雑誌はNew England Journal of Medicine(NEJM)です。

ちなみにNEJMは医学雑誌の中で評価がもっとも高く、掲載されるにはかなり難易度の高い雑誌です。

 

中身を簡単に説明すると…

ブラジルで妊娠初期にジカウイルスに感染したと考えられる25歳の欧州女性が、妊娠32週で人工中絶を行いました。

その胎児を解剖したところ、小頭症が認められ、脳内からはジカウイルスが検出されたのです!

 

さらに詳しく

女性は、ブラジルに住んでいて、15年2月に妊娠、妊娠13週で高熱を出し、筋肉痛とかゆみを伴う全身性斑点状丘疹が出現しました。

住んでいた地区もジカ熱は流行していたのですが、ウイルス診断テストは受けませんでした。

妊娠28週でヨーロッパに帰国。妊娠29週で超音波検査を受けたところ、胎児奇形が認められました。

妊娠32週の超音波検査では、子宮内胎児発育遅延が確認され、複数箇所に石灰化が認められ、小頭症が確認されました。

女性は妊娠32週時点で人工中絶を決断し、実施。

その3日後に胎児と胎盤の解剖を実施されました。

胎児の脳の小頭症が観察され、ほぼ完全な無脳回症と水頭症、および大脳皮質と皮質下白質に多病巣性異栄養性石灰化が認めらました。

さらに脳の組織片からは、ジカウイルスが検出されました。

論文に掲載されている写真がこちら。

20160219002834

医療関係者以外には難しいかもしれませんが、上の2つが赤ちゃんの脳のエコー(妊娠中のエコー)で、石灰化や脳室の拡大が見られています。

下の2つは脳の標本です。こちらも石灰化や脳室の拡大があったことがわかります。

 

まとめ

ジカ熱(ジカウイルス感染症)と小頭症は医学的にも関連がありそうです!

今年はリオデジャネイロオリンピックで、流行地に多数の方が行くことが予想されます。

デング熱のように日本で広まる恐れもあります。

みんなでしっかりとした認識を持ちましょう!

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上記にわかりやすく、まとめています。ぜひ見ていただければと思います。

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